●トンネルのライトがオレンジなのは
オレンジなど赤系の光の波長は長く、より遠くまで照らすことができます。
特に高速道路では、トンネルの全長が長いものが多く、
排気ガスやホコリなどがこもりやすくなり、見通しも悪くなります。
追突事故を防ぐために、オレンジ色の光を採用しているそうです。
ただし、オレンジ色の光は「全てを単色で映し出す」という性質もあり、
色による見分けが付きにくくなるため、特に一般道のトンネルなどでは、
色が自然に見える白色の光を採用しているものが増えています。
また、オレンジには時間をゆっくり感じさせる働きもあるので、
トンネルは長く感じる、というマイナス面もあるそうです!
●トンネルの照明の数
高速道路のトンネルでは、明るい所から急に暗い所へ入ったり、
暗い所から急に明るい所へ出たりするため、
ドライバーの目を慣らすように、
入口ではたくさんの照明を使い、奥へ行くにつれて、だんだんに数を減らし、
また、出口に近づくにつれて照明の数を増やしています。
これは、眼の順応をうまく行なわせ、危険を避けるために、
そういう工夫がされているのです。
●道路形状の錯覚
下り坂が続くと、傾斜確度が緩くなる場所にさしかかった時に、
「上り坂だ!」と錯覚してアクセルを踏みそうになるのは、
運転される皆さんは、一度は経験されているのじゃないでしょうか?
目からの情報だけではなく、
速度の変化などから勾配を正しく判断しましょう
●夜の錯覚
夜の暗闇では、前車のテールランプだけしか見えないために、
前の車との距離を判断するのが非常に難しくなります。
特に、テールランプが普通車に比べて高い位置にある大型車は、
遠くにいるように見える錯覚も起こります。そのため、
夜の高速道路では、ブレーキが遅れて追突してしまう事故が多く発生します。
こうした錯覚を防ぐには、まず、
「前車との距離感やスピード感は当てにならない」
ということを認識しておく必要があります。
そして、ときどきはヘッドライトを上向きにして確認したり、
車線変更を行って、前後の車の位置関係を確認するなどして、
漫然と追従しないことも大切なんだそうです
人間の目って、けっこう錯覚するもんなんですね!
安全運転に生かしたいです